<歯を作る時期と生える時期>

健口かわさきコラム NO.2

 

歯は子供の乳歯が20本、大人の永久歯が28本(親知らずは含まない)生えています。

それぞれ中心に近い方から乳歯はA~E、永久歯は1~7と呼ばれています。

妊娠期間中

胎生7週から10週頃になると、口の表面の上皮細胞が数を増して内部に入り込み、乳歯の芽となる歯胚(しはい)が形成されます。

胎生6ヶ月頃にはすべての乳歯の石灰化が始まります。

胎生3か月半頃になると永久歯の前歯の歯胚の形成も始まります。

 

出産

生後すぐに6番の歯胚形成が始まります。

 

3~4か月

上顎1番、下顎1番2番の歯胚形成が始まります。

 

6ヵ月前後

下顎の乳前歯が生えてきます

永久歯3番の歯胚形成が始まります。

 

1歳半

行政の乳幼児健診の頃

乳歯は上下ともABCDが生えています。

永久歯は4番の歯胚形成が始まります。

 

2歳半

5番、7番の歯胚形成が始まります。

 

3歳半

2度目の乳幼児健診

この頃には乳歯は生え揃っています。

最後に生えた乳歯の根も完成しています。

 

図は3才頃のイメージです。日本歯科医師会HPより

 

6才

上下の6番と下顎の1番が生えてきます

 

7才

下顎の2番が生えてきます

 

8才

上顎の2番が生えてきます

 

図は8歳頃のイメージです。日本歯科医師会HPより

 

10才

上下の3番4番が生えてきます。

 

11才

上下の5番が生えてきます。

 

12才

下顎の7番が生えてきます。

6才で生え始めた6番の根が完成する頃です。

 

13才

上顎の7番が生えてきます。

 

17才頃になると8番(親知らず)が生えてきます。

 

乳歯と永久歯は見た目は似たような歯ですが、作り始めてから出てくるまでの準備期間が違います。そのため乳歯は神経の部屋が大きく歯が薄くなっています。お父様やお母様がむし歯に気が付いても痛がらないしいいか!とむし歯を放置するとすぐに神経まで到達してしまいます。

できましたら半年程度に1回は歯科検診を受けることをお勧めいたします。

 

ここに書いてある年齢はあくまでも平均的な年齢であり、子供の成長は人それぞれです。小学校に入っても永久歯が出てこない子や中学生になっても乳歯が複数本残っている子もいます。

顎の中の正常な位置に永久歯があれば時間はかかりますが出てくる事が多いですが、気になることがあればかかりつけの歯科医やお近くの歯科医にご相談ください。

 

 

公益社団法人 川崎市歯科医師会 総務部記

 

 

歯を作る時期と生える時期